丸福ボンバーズ・ブースト「結婚のススメ~NO SURPRISE,NO LIFE!~」終演報告

ブースト号、帰港!

丸福ボンバーズ・ブースト「結婚のススメ~NO SURPRISE,NO LIFE!~」の全日程が終了いたしました。長いようで短い、短いようで長い2週間でした。ご来場いただいたお客様へあらためて御礼申し上げます。

マルボンとしては初めて、東京〜大阪〜名古屋と3つの都市を回った公演でしたがいろいろとありました。もちろん、今となっては良き思い出ですが何ともボリューム感たっぷりな船出、航海でした。

そしてなんとか無事に帰港したブースト号ですが、やっと一息つけたのでこの辺りで今回の公演を振り返ってみようかと思います。(だいぶ前に一息つけたのですが、このブログを書くのに数日かかってます。)

丸福ボンバーズ・ブーストとは?

今回、初めて丸福ボンバーズのことを知ってもらったというお客様はたくさんいらっしゃるかと思うんですが、いま一度「丸福ボンバーズ・ブースト」ってなんぞや?ってところからお話しようかなと思います。

結論から申し上げますと丸福ボンバーズ・ブーストは”パワーアップしたマルボン”ということになるんですが、それだとアレがナンですのでもう少し詳しく。

今さらですが劇団名は「丸福ボンバーズ」です

みなさんには「マルボン」とか「マル福」なんて呼んでいただいてますが、劇団名はご存知「丸福ボンバーズ」です。なので「丸福ボンバーズ・ブースト」ってのは劇団名ではございません。丸福ボンバーズという名前に”ブースト”というちょっとパワーのあるオーラがついた状態みたいに思っていただければと思います。(大丈夫かこの説明で)

ブーストとは「パワーアップ」した状態

ブーストは英語でBoostと書きます。「引き上げる」「押し上げる」といった意味です。

ブースターなんて単語はたま〜に使うことがあるかもしれませんが(あるのか)、日常会話で使う意味としては「〜を強くする」とか「上昇させる」とか、なんかこう「グァン!」って強くなるようなイメージと思っていただいていいかと思います。

ということで繰り返しますが、丸福ボンバーズ・ブーストは”パワーアップしたマルボン”ということでございます。そしてもうひとつ、このブースト公演の立ち上げのきっかけとして、我が座長、福島三郎 生誕50th Anniversary!があります。

座長のこのメモリアルな時期に記念となるべき公演を打とう!そういった思いもこの公演のきっかけとしてありました。(僕がサブさんと初めて出会ったのが2009年、ちょうど10年前。サブさんが今年で50歳ということは、僕が出会った時のサブさんはちょうど今の僕の歳ぐらいの頃だったということか。ふ〜)

さあ、というわけでございまして、いろんな思いが込められて作られた丸福ボンバーズ・ブーストを振り返ってみたいと思います!

魅力たっぷり客演陣!

今回の公演では8名の素敵な客演さんをお迎えしました。

過去にマルボンでは何度か客演の方をお迎えして公演を打った事はありましたが、こんなに客演を迎えたことはこれまでありませんでした。これもひとつのブースト。(パワフル客演陣)

エイジさん。

ヒサエちゃん

 

アキラ

ユウスケ

まなぴー

さっとん

トザ

リオン

この方々のおかげで初演の「NO SURPRISE,NO LIFE!」という作品により鮮やかな色合いが加わり、より一層深みのある作品へと変わりました。

彼らの存在は本当に大きかった。自分にとっても劇団にとっても。普段の本公演では得られないものをたくさん得ました。刺激的でした。でも何だろう、もちろんゲストであるんだけど、あまり客演で来てもらってるというイメージがほとんどなく、早い段階からもうみんな同じ劇団員のような、何かそんな空気感を感じてました。

稽古期間

顔合わせがあったのが昨年2018年12月21日。でも、みんなとは半年くらい前にチラシやパンフの撮影で対面していたので2度目の再開。とは言え、その時はみんなとはほとんど挨拶程度しかしてなかったのでやはりこの時が初めましてな感じでした。

それで、マルボンの顔合わせではまずこんなことはないんですが、稽古場に到着すると客演さんの事務所の方やマネージャーさんなどが総出で集合されており、もうただならぬ緊張感があったのを覚えております。うん、これもまたブースト。

そんな中、僕は余裕を持って家を出ていたのに電車の中に忘れ物をしてしまい、顔合わせ開始3分前に稽古場に到着するというこれまた緊張感たっぷりの登場をしてしまいました。皆の視線が一気に僕に集まったのを覚えています。(忘れ物は電車のドアが閉まる前に気づいて電車に戻って回収するというミラクルで無事回収)

互いに自己紹介をしたり、外したギャグを飛ばしたり、フィーリングカップルもどきなことをしたりして、みんなどこかお互いに仮面を被ったような感じだったんですが、これから打ち解けていけるぞ!みたいな雰囲気は何となく感じてました。

年内の稽古は台本を読みつつ、シアターゲームを中心に毎日みんなでワイワイもう本当に遊ぶように頭と体を動かしていました。

そうしていくうちに徐々に打ち解けていき、ユウスケが”ゲームで負けてしっぺを食らうルーティーン”なんかも早期の段階で確立されたりしていて、エイジさんが”稽古場の一角を自分の家みたいにしちゃってる現象”とかも激写されたりとかして、なんかそういったみんなの性格とか習性みたいなものとかが分かってくるんですね。

それで僕はちょっと客観的にみつつ「ああ、なんかイイ奴らが集まったなぁ」と一人で嬉しくしていました。そう、嬉しくしていたんです(笑)

再演、あぶら汗、、、

さて、初演の「NO SURPRISE,NO LIFE!」はお客さんからはとても良い評価をいただきましたが、実は自分の中では「上手く出来なかった。」という思いがあります。

もちろん当時は必死にやっていたんだけれども、なにか”できない”。

稽古に望む時、自分の中の課題みたいなのは常にあって、意識では理解できているんだけれどそれが稽古場で出せない。稽古で出せないものは当然舞台上では出せない。凝り固まった頭と不自由な身体。役では笑っているが心から笑えていない。他にもいろいろなものがあるけれど、とにかく悔しい記憶の方が多い。

なぜできないのか?どうすればそれが出来るようになるのか。そういうことをずっと考えながらこれまでやってきた。

今回はこの作品をしかも前と同じ役でやらせてもらえたが、正直なところ「あの役をもう一度、自分は出来るだろうか」とも思った。

しかしそう思う反面、今回は何としてでも前回の自分を越えたいとも思った。今の自分はあの時には気づくことができなかった事に気づくことができるし、あの時よりもより回りが見えるようにもなってきた。

大切なことは、やはりいつもしつこく言われている「聞くこと。感じること。」

そして「集中して楽しむこと」

いつもこのことを念頭に置いて稽古にのぞみました。

そうして稽古を続けていくうちに、打破出来ない部分もあったりはしたんだけど、次第に自分の中の”違和感”みたいなものがとれていきました。そうすると楽しめるようになってきた。

客演のみんなの芝居に刺激を受けつつ、自分のカラーみたいなものも出していって、とても良い稽古が出来たと思っています。

座長の誕生日は稽古期間中でした♫

荒波の東京公演

さあ、そしていよいよ紀伊國屋ホールに乗り込みました丸福ボンバーズ・ブースト号!

極寒の中、ドキドキの仕込みを終え(しかしあの搬入用のクレーンは本当に危険!)なんとか無事に舞台は立ち上がりました。そしてその翌日は場当たり!よっしゃみんなで行ったるで〜と意気込みますが、あれ、メンバーがひとりいない。

場当たり開始前にロビーに全員が集合しひとつの報告がされました。

リオンこと東李苑ちゃんがインフルエンザにかかってしまったという報告でした。

明日は初日、そんな中、この報告を受けた僕らの表情は一瞬曇りました。

どうするか、中止にすべきか、制作陣で話し合いがもたれました。

そんな中、僕たちにサブさんから発表がありました。

「ミネカナに出てもらうことになりました。」

そう、マルボンの劇団員ミネカナこと、嶺岸加奈がリオンの代役を務めることになりました。

みんなで東京公演の初日を迎えたかった。誰もがそう思ったと思います。それが叶わなくなってしまったのは本当に悔しかったし辛かった。でも誰よりも辛かったのは他でもないリオンだっただろうし、誰よりも悔しかったのもリオンのはずです。でも、そんなリオンの思いもひっくるめて、ミネカナはとんでもないプレッシャーのなか出演を決意してくれました。僕たちはその時なんか熱い気持ちになって「おっしゃー!いくぜー!」と気合が入りました。

場当たりはミネカナの出番のところを集中的に当たりました。ミネカナは台本を片手に何度も何度もシーンを繰り返し。そして時間を見つけてはセリフを合わせ必死に稽古をしていました。

カーナー、ミネカナー!

東京公演初日、僕はちょっとだけ早めに劇場入りをしました。しかし、ロビーではすでにミネカナとサブさん、そして演出助手のマッツンが三人でセリフ合わせをしていました。

僕はその三人を見て挨拶をすることも出来ずに少し離れてウォーミングアップを始めました。もの凄い集中力でとてもじゃないが近寄ることが出来なかった。

そして必死の稽古の中、ゲネプロを迎え、そして本番!

ミネカナは見事に大役を果たしました。

僕は終演後の挨拶で舞台上から今回の件をお客さんに説明したんですけど、なんか一人で勝手に胸が熱くなってしまい「今後とも嶺岸加奈をよろしくお願いします!」なんて言ってたんですが、よくよく考えてみたらなんか選挙の応援演説みたいになってました。

初日が終わって、ひとまずみな安堵したのですが、正直、こんなことは誰にでも出来ることじゃありません。

あの小さなミネカナは本当に根性を出して実質1日しかない稽古期間で見事に紀伊國屋の舞台に立ちました。

そんなミネカナを僕は心から尊敬します。

せっかくなんで僕が撮ったミネカナの良い写真を載せときます。

ミネカナ

ミネカナ

ミネカナは東京6公演すべてを演じ、大阪、名古屋公演に復帰するリオンにバトンをつなぎました。

荒波にもまれたブースト号の東京公演でしたが、ミネカナとみんなの団結力で乗り越えることができました。そして絶対に忘れることの出来ない公演となりました。

ちょいとコマーシャル ♪

大航海!大阪・名古屋公演

そして大阪公演、待望のリオンが戻ってきてくれました!約一週間ぶりに会ったリオンはあまりにも普通過ぎて本当に病んでたのかと思うほどでした。(いや、そのためにしっかり休んでたんだからね。)

あらためて全員集合し、大阪公演は素晴らしい初日を迎えることができました。

それにしても初めて立たせてもらった「HEP HALL」は本当に素敵な劇場でした。

赤を基調としたカラー。紀伊國屋ホールが400人くらいのキャパですが、ここは150人くらいでしょうか。お客さんとの距離もまたグッと近くなり良い緊張感とともに楽しむことができました。(赤坂レッドシアターを彷彿とさせる赤だなぁ)

ただ、商業施設の8階にある劇場なので搬入がきつかったー。色々な制約があるから(エレベーターや時間帯など)すんなり行くはずがかなり手こずり時間を食ってしまった。

そこで登場したのがこの男ですよ。

山﨑彬!

アキラが主宰を務める「悪い芝居」という劇団は、このHEPホールの常連劇団。

そんなアキラはこの劇場のこと、いやこの建物のすべてを知り尽くしていると言っても過言ではなく、苦戦する搬入作業ボンバーズに的確な指示をだしてくれて、時間はかかったんだけどスムーズに完了しました。アキラの船頭なしではとてもじゃ無いけど、この劇場の搬入は出来なかったでしょう。本当に助かりました。

再会、ラグビー部!

リオンが戻って来てくれて再スタートしたブースト号、うれしい事はそれだけではありませんでした。

大阪には中学時代のラグビー部の先輩、そして高校時代のラグビー部のマネージャーが観にきてくれました。先輩はこの間のバカ王の時から2度目の観劇。マネさんは今回初観劇。(マネさんに限ってはもう20年ぶりの再会?!)

みんな地元福岡を離れ、この大阪という地で再び再会できたこと、なんだか不思議な感覚なんですが、お二人ともとても楽しんで頂けたみたいで本当に良かった。

中学時代の先輩の浦さん

高校時代のラグビー部のマネージャー、リナさん。

リオンはカムバックし、あたたかいお客さんに囲まれ、個人的には同郷の先輩と友に会え、最高のリスタートが切れた大阪公演でした。

大千秋楽・名古屋はダブルのカーテンコール!

初めての名古屋公演、大阪とは打って変わってこれまた400人規模の劇場。名古屋ドームのすぐ横にある劇場なんですがこちらも素敵な劇場でした。

きれいな素舞台、なかなかの勾配のある客席、やわらかい自然光の入るロビー。

一番の心配事は集客でした。

マルボン初めての名古屋公演、どれぐらいのお客さんが来てくれるのか。名古屋出身のセイヤが1人で500人くらいは呼ぶんじゃないのか。

公演前日、極寒のなか劇団員で栄の駅前でチラシ配りを行いました。(ほんとに寒くて30~40分くらい)

チラシ配りが功を奏したかどうかは分かりかねますが、結果、名古屋公演には毎回たくさんのお客さんにご来場いただきました。

そして大千秋楽の日、ダブルのカーテンコール!

僕たちのことを全く知らない人たちがほとんどだったと思うんですが、でも僕たちの作品をしっかりと受け止めてくれて、そしてあの最高の拍手をしてくれた。本当に嬉しかったなぁ。舞台上から見たあの客席の景色は絶対に忘れられません。

終演後の名古屋・東文化小劇場の客席

ブースト号は行く

2012年の旗揚げ以来、これまでマルボンは千歳船橋にあるApocシアターを拠点に公演を打ってきました。新作公演を打つ時は必ずアポックで上演します。

「敷居は低いけど、質の高いエンターテインメントをお届けします」という言葉通り、今は少し上げさせてもらってますが、旗揚げ時から最近まで2000円という金額でチケット代をいただき、プロフェッショナルな作品をお届けするというスタンスでやってきました。

しかし、この7年間の間で劇団も成長し、少しづつお客さんにも知ってもらうようになってきました。そして僕らの中でも、もっともっとたくさんの人たちにマルボンを観てもらおうよ!という思いが強くなってきました。

そういった思いから一回アポックを飛び出して、もう少しお客さんが入る劇場で、そして東京・仙台以外の土地でマルボンを上演しようじゃないかという流れになり、山崎彬くん(悪い芝居)と月岡弘一くんを客演に迎え、東京は中野ザ・ポケットと大阪の一心寺シアター倶楽で上演された「バカの王様」の再演へとつながっていきました。

個人的には、この「バカ王」がブーストの走りになるのではないかと思っています。

そして今回のブースト、たくさんの方々の協力を経て成功させることが出来ました。僕らの世界が広がったこと、たくさんの夢を叶えさせてくれたことに本当に感謝の気持ちで一杯です。

頻繁にやれる公演ではないかと思いますが、これを期にもっともっと前に進んで行きたいと思います。

またお会いする日まで僕も精進したいと思います。

 

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